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2019-05-07

庭の本当のところ

『庭の本当のところ』

義父に耕作してもらっている畑がみるみるうちに雑草に覆われます。
頼まれた茄子が植えられず連休終了。
芝山の手入れだけ何とか終えました。

あまり手のかからない庭に設計しましたが、全くゼロという訳にはいきません(観葉植物だって植え替えが必要なくらいです)。
芝を刈りながら考えていた庭の維持管理についてお伝えします。

自動車は車検、保険、故障など維持費を計算している方が多いと思いますが、住宅や庭に関しては維持するお金や時間までイメージできず、、という方が多いのでは。

「南国リゾート風の庭」

「森のような自然の庭」

「苔むす美しい日本庭園」

などなど多くの方が憧れる庭です(ドレモテガカカル)。

リゾートホテルなどで敷地内を観察してみると早朝からお仕事されている人の多いこと多いこと。落ち葉を拾う人、芝生に生えた雑草をピンセットで抜く人、花壇を手入れする人、プールを掃除する人。

新婚旅行で訪れた湯布院の玉の湯(10年経ったらまた来ようと言ったものの行けないものです)では「庭の雑草が自然に見えるように」と水やり、間引きの手入れを毎日と聞き、安易に真似できないなと思いました。

身近なところでは、秋から年末にかけて庭師が門かぶりの松の手入れに来ていたり、公園を造園会社が剪定掃除していたりと。

※くどいくらいですが、すべてしっかり管理されているということです。

ペリカンビルの庭は背伸びせず、自分たちの懐具合と費やせる時間から考えました。庭師と年に何回手入れに来て、それがいくらかかるかを相談しました。
有名な庭園作家さんが作庭しても、庭の所有者が管理をしないと数年で荒れ放題の庭になってしまいます。

皆さんだっら、自宅の庭を維持管理するために、月にいくら、何時間掛けられるのかイメージしてみてください。

皆さんはいくらくらいでしたでしょうか?

我が家は月5,000円(年6万円)を想定しました。
時間は作れて月に1~2時間。あとは年に1~2回の芝刈りや樹木の手入れ。

月に1万円程度(年12万円)が高いと思うか、それだけ払えば自分たちは毎日きれいな庭を楽しめると考えるのかは価値観次第なのかと。

昔の庭は松や生垣があり雑木の庭の2倍~3倍手入が必要だと思います。

放任主義な庭師のもと、ほどほどな管理をしながらもペリカンビルの庭は6年目。

当時の白々しさはなくなり、どっしりとした雰囲気になってきました。
石、木、植物などで作っているので劣化したり色褪せたりもありません。

最近では木々のこぼれ種から自生えした芽を見つけて、次に植えるためにポットで栽培しています。

せっかく楽しめる庭ですから、完成時より10年後の方がいいといいですね。
もちろん維持管理にどのくらいのコストと時間をかけられるかをじっくりと相談した上で。
庭を無理せず育てていきたい人にはよい相談相手になれると思います。

たった3mの玄関へのアプローチを里山にするだけでも毎日が楽しくなります。

6年前植えたとき
3mのアプローチ(最近)
6年前はまだ下草もまばら
ほどほどの自然な状態
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