2018-06-21
よく考える不動産のしごと
先日、不動産の仕事で土地の売却をお手伝いしました。
この時に大切にしたのは「土地の売り方をよく考えること」でした。
今回は所有する土地の一部を売却するという計画でした。
住んでいる土地の一部を売却するということは「新しい隣人」ができるということです。
この意味を依頼者の方と色々と考えました。
いままで感じていなかった隣家の存在感や家から見える景色も変わってきます。
縮小する庭の使い方も変わってきます。
隣に建つ建物との距離はどれだけにしようかと境界にレンガを置いて検討しました。
庭に車が3台置けるようにするためにはどれだけの面積を残せばいいのかも庭の再計画を描きながら慎重に進めました。
従来の土地の売買ではおそらく、一番高く、一番早く売ってくれる会社に依頼するという選択肢となってしまうのだろうと思います。
でも、この場合「自分だったらどんな売り方がいいのかな」と立ち止まって考えました。
少し前の時代だったら、「〇〇さんの息子さんが家を建てるというなら譲ってもいいよ」とか「いくら積まれたとしてもあの人だけには売らん!」とかあったような気がします(笑)。
例えば、100万円安くても譲りたい人に譲るという選択肢があってもいいのだろうと思います。逆に少しでも高く売るための作戦というものもあります。
隣の家がどのように建つだろうかの予想や住まいの部分の暮らし方や計画まで責任もってお手伝いすることが「土地の売り方をよく考えること」だと思いました。
私たちの考え方を理解してくださった依頼者の方にとても感謝です。
関連記事