toggle
2018-11-15

スモールギャザリング

『スモールギャザリング』

「スモールギャザリング」(小さな集まり)という言葉にはじめて出会ったとき「それでいいんだ」と肩の荷がおりるのを感じました。

それまでペリカンビルを運営してきて、不特定の大勢の人に受け入れてもらえるように、非のないように、不快にさせないようにと必死でした。
何をどこまで考えればいいのだろうと途方に暮れることもしばしばでした。
小さくていいんだと気づいた瞬間、大好きな人たちの顔が思い浮かび、その人達と共有したいことや場面が次々と思いつき、あれもしたい、これもしたいと思いました。

これが「スモールギャザリング」なんだと。

好きな人たちと会って話をしたいけれど、だれかの家に集まっておしゃべりしましょうとはなかなかできません。
けれど、ペリカンビルの1Fサロンで手芸をしましょう「持ち寄りお菓子お願いします!」と声をかけると10人ほどがわいわい集まって、思い思いにおしゃべりしとびきりの笑い声をあげながら過ごすことができました。

こうやって始まったのが「ペリカン手芸部」です。

また、外で楽しく過ごしたいけれどアウトドアまでは時間も気力も足りない、なので焚火をして手軽に食べ物を炙る程度で済ます、

これが「焚火の会」のはじまりです。

3年以上続く「ヨガ」や不定期に開催する「オープンビル」もまさにスモールギャザリングです。

小さい集まりから新しい出会いが広がっていくのは不思議と怖くありませんでした。
それが不特定の大勢と同じ数だったとしても、小さい集まりから広がった数はなぜか小さいままで安心です。
これがスモールギャザリングの良さであり、本質だと思います。

小さな失敗は次に会えたときに謝れるという安心感。
お願いしたことは、次に会ったときに応えてもらえるという安心感。
困ったことは、次に会ったときに相談できる安心感。
今日楽しかった時間は次も楽しいだろうという安心感。

小さな集まりの安心感がペリカンビルのコミュニティの原点です。
これからも、「ガラクタ」「庭」をキーワードにスモールギャザリングを続けていきたいです。
これから広がる新たな人たちとスモールギャザリングを共有できることを心から楽しみにしています。

今夜はスモールギャザリングで出会えた大好きな人の器でおでんをいただきました。

関連記事